歯科治療用水は細菌だらけ?衛生的であると言えますか?

東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科の荒木孝二助教授らの調査によると、歯科医院の「デンタルユニット水が多数の細菌で汚染されている」との見解が出されました。
この調査で歯科医師の治療装置から確認された細菌の量は、なんと米国基準の100~2500倍にもなります。
検出された細菌は、いずれも病気の原因にはなりにくい「従属栄養菌」と呼ばれる細菌で、健康な人への影響はないとされていますが、それはあくまでも健康な人への影響の話。
免疫機能が抑制されている移植患者らの場合は、通常の人よりも細菌類に弱いこともあり、歯科治療水の細菌汚染対策の見直しが各医院に求められています。
デンタルユニット水ラインの細菌汚染
ADA(米国歯科医師会)は治療用水の細菌数を200cfu/ml以下と設定しています。

厚生労働省より都道府県衛生主管理部に対する通達内一部
平成26年6月4日
今般、歯科用ハンドピ-ス(以下、「ハンドピース」という。)の滅菌処置が不十分である旨の報道があったところである。これまで、歯科医療機関における院内感染対策は、「院内感染対策実践マニュアル(平成19年日本歯科医学会)」、「一般歯科診療ガイドラインによる院内感染対策Q&A(平成22年日本歯科医師会)」等の指針が作成されてきた。
また、「医療機関等における院内感染対策について(平成23年6月17日医政指発0617第1)において、「医療機器を安全に管理し、適切な洗浄、消毒又は滅菌を行うとともに、消毒薬や滅菌用ガスが生体に有害な影響を与えないよう十分に配慮すること」とされている。
さらに、平成25 年度歯科保険医療情報収集等事業において、歯科医療従事者が臨床現場で直面する疑問等に対して、エビデンスに基づく回答を「一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針」として、とりまとめられ、「使用したハンドピースは患者ごとに交換し、オートクレーブ滅菌することが強く勧められます」とされている。
貴部局においては、当該指針を参考に、所管の歯科医療機関に対し、ハンドピースの滅菌等の院内感染対策の啓発に努めるようお願いしたい。
上記通達中の質問例と回答の一部
【質問】 歯科ユニット給水系に毎日消毒薬を使用すると、しないよりも院内感染を防止することが出来ますか?
【回答】 歯科用ユニット給水系の細菌感染の原因は、ユニットチューブ内に生じたバイオフィルムですが、これを消毒液で完全に除去することは困難です。したがって消毒液を1 回だけ使用してもすぐにユニットチューブ内に細菌が増殖してしまいます。
この細菌の増殖を防止するためには、定期的な消毒薬の使用が必要という論文が多くあります。
毎日の消毒薬の使用は、歯科ユニット給水系の細菌数を低下したままに保つことができるので院内感染防止の観点からは何らかの除菌を行う事が勧められます。
ユニット水の殺菌方法として最善策とは?

荒木助教授によれば、デンタルユニット水を殺菌する方法は3つあります。
- 水ラインにフィルターを付ける
- 殺菌時を投入する
- 見ずに微電流を流す
どれも殺菌をするには有効な方法ですが、方法1には定期的なフィルター交換、方法2には定期的な殺菌剤の投入等、多くの手間が発生してしまいます。
その点、方法3の「水に微電流を流す」は、デンタルチェアに機械を取り付けるだけのとても簡単な方法です。それがユニット水除菌装置”バイオプロテクター”なのです。
バイオプロテクター4つの特徴
其の1 驚きの殺菌効果

バイオプロテクターの特徴的な除菌作用として、酸化還元電位 (ORP)の低下が挙げられます。水道水中に混入し増殖する細菌のほとんどは好気性細菌であり、ORP +200 ~+800mV の範囲内が生活圏とされ、この範囲外では呼吸によるエネルギ ー代謝が阻害され、死滅するといわれています。
バイオプロテクターの電極近傍ではマイナス電位の還元水となり、下流方向の配水も細菌の繁殖を抑制する還元水が満たされています。
以下の文献(荒木助教授ら)・検査データをご覧ください。
バイオプロテクターを装着してから、 およそ8週間後には細菌類がほぼ0になるという検査結果が出ています。
バイオプロテクター装着前(Before)![]() |
バイオプロテクター装着後(After)![]() |
津島歯科様に於かれましてはBクラスの滅菌器を常備し、院内医療機器やタービン等に対する滅菌を極めて厳格に行っておりました。しかしながら、ユニット内滞留水に一般細菌や従属栄養細菌が発生している状態では、本来の滅菌効果が発揮されていない状態になります。上記データでお解りのとおり、バイオプロテクター装着後約8 週間程度でユニット内滞留水から従属栄養細菌群は検出されなくなりました。
其の2 ハンドピース・タービンを守る
デンタルチェアの治療水は、使用量が少ないため滞留水になりやすく、細菌の繁殖しやすい状況にあります。
細菌の繁殖を抑制し除菌するバイオプロテクターは、細菌繁殖時に生成するバイオフィルムの形成を阻止しますので、末端器具、特にタービンで問題になる詰まりを防止します。
メンテナンスや殺菌作業による破壊・消耗のリスクや、またそれらの作業コストも、バイオプロテクターを装着することで軽減します。
其の3 電気代のみで半永久的に清潔なユニット水を提供
バイオプロテクターは、細菌繁殖時に生成するバイオフィルムの形成を阻止しますので、細菌に起因する管内面のヌメリや治療水の生臭さを解消する効果もあります。その持続性は半永久的です。
取付け簡単なバイオプロテクターはフィルターや薬剤はまったく必要ありません。
必要なものは電気代(年間約50円/台)のみ、ランニングコストの心配もなく、常に清潔な除菌水を半永久的に提供する非常に優れた商品です。
其の4 院内衛生サービスを強力にアピール可能
バイオプロテクターは、細菌繁殖が危惧されている治療水を除菌し、信頼のおける治療と衛生管理を患者さんにアピールし差別化できる最強のツールとしてご利用ください。
貴医院の衛生・サービス向上に取り組む姿勢は、患者さんからの強い支持と信頼を獲得することに繋がります。
バイオプロテクター商品詳細・仕様・価格
制御ユニット | ケース素材:ガラス繊維強化PBT 樹脂 サイズ:縦150×横60×高25(mm) 入力:AC100V 出力:DC20V 10mA |
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電極ユニット | 主要材質:砲金クロームメッキ・白金めっきチタン | |
定価 (税別) |
159,000円 (オプション:フィルター 3,500円) |
製造元:タマガワ株式会社 (特許・実用新案・登録商標 取得済)

制御ユニットと電極ユニットを分けることにより、また本体サイズを最小にすることにより、ジャンクションボックス内に収納可能
フロンティアデンタル
〒111-0032 東京都台東区浅草5-8-3 オザキビル2F